Reiko
Takayama
水性演劇部の始まりとか ──
高山さんが「いつか部活みたいなことをやりたいんだよね」と話していたのは2018年頃だった。
彼女の作品制作に携わっていた私は写真や映像の制作と共に、新作のアイディアや、今後やりたいこと、現代演劇の問題点に関してなど、様々な話を聞いていた。
「部活」だとか「合宿」だとかいった言葉に苦手意識もあったが、それが、どのようなものを
イメージしているかを聞くと、彼女の作品同様、新たな演劇のかたちとして、見えて来るものだった。
私も舞台芸術の中では俳優やスタッフ程に濃密ではないものの、記録撮影というスタッフと観客のあいだのような立場である仕事で様々な現場に出入りしながら感じていた問題意識とも通じるものがあった。
その時点では定期的に借りる場所を準備することや、制作していた作品のこともあり、その後のコロナ禍を経て忘れてしまっていた。
今年の春の終わり、「水性」を立ち上げた私はやっと高山さんと再会した。あの時話したことをやってみようと、幾度かのミーティングを経て、さっそくこの夏、立ち上げることになった。
2024.晩春
「水性」オーナー 前澤秀登
このワークショップの仕組みを説明します。とてもシンプルです。
スペースの都合上、参加人数の上限は8名(+高山&前澤)。
参加者は、キャリアはもちろん、性別、年齢、国籍、演劇や芸術への思い、
その他ラベルも全く関係なく、「ちょっとお芝居してみたい」人が集まって
「やってみる」というだけのワークショップです。
1. 集まる。
2 . みんなで体操をする。
3. 名前と簡単な自己紹介をする。それと、最近のちょっとした出来事をそれぞれ話してみる。
面白いとかじゃなくても良い。上手く話せなくても良い。
4. それら小さなエピソードをみんなでお芝居にしてみる。
5. なんとなくお芝居になったら、順番を決めて繋げて演じてみる。小さな発表会。
終わり。解散 。